中小企業は事前にチェック!RPA導入検討前に直面する課題とは?
中小企業は事前にチェック!RPA導入検討前に直面する課題とは?
ビジネスで最近トレンドになっている「RPA(Robotic Process Automation)」。
大手企業だけでなく、中小企業にもRPAのシェアは広まっています。
中小企業でも煩雑な作業が多く発生している箇所では、RPAを活用することで大きな経済効果が期待できます。
RPAの導入を検討する際は、事前に中小企業がどんな課題を導入前に感じているか知っておくと参考になります。
今回はRPAを導入しようと検討している企業様向けに、中小企業がRPA導入前に直面する悩みとその解決方法もご紹介していきます。
RPA導入後、満足を感じている企業は多い
マーケティング調査会社「MM総研」のデータでもRPA導入済み企業の内、約59%の企業が満足しており、不満に思っている企業は4%しかいないという結果が出ており、RPAの高い効果がうかがい知れます。
詳しい内容は「RPAの導入に足踏みしている中小企業は必見!国内企業のRPA導入率と満足度」の記事で紹介しているので、ぜひいっしょにご覧ください。
中小企業がRPA導入の前に直面する課題とは?
ここからは、中小企業がRPAの検討・導入前に直面する課題を実際に紹介していきます。
- どの部分にRPAを導入すればよいか分からない…。
- RPAツール選定の方法が分からない…。
- RPA導入の予算が足りない…。
- リソース不足などで、運用体制に不安がある…。
- 社内でRPAの導入に抵抗がある…。
どの部分にRPAを導入すればよいか分からない…。
RPA導入を検討する場合、悩みの一つとなるのがどの部分にRPAを導入すればよいか分からない、ということです。
RPAで自動化できる作業はたくさんありますが、それだけにどの業務へ適用すればよいのかは難しい問題です。
そして自動化できたとしてもRPAと業務の相性があり、大した効果が得られない可能性もあります。ですからRPA検討時には、どの業務にRPAを適用すれば効果が出るのかをしっかり把握しておく必要があります。
RPAツール選定の方法が分からない…。
仮にRPAでどの業務を自動化すればよいのか分かっても、それに対してどのRPAツールを導入すれば最大限効果が挙がるのか分からないのも、企業の悩みの種になっています。
RPAには「WinActor」を始め、さまざまな種類があり、企業は膨大な数から自社に最適なRPAツールを選ばなければなりません。RPAツールを導入したことがない企業にとって、RPAツールの選定は骨が折れる作業になるでしょう。
RPA導入の予算が足りない…。
RPA導入には、当然予算がかかります。
そしてRPAは安い買い物ではないので、「予算が足りないから購入できない」と悩んでいる企業もあるでしょう。
また年間価格も50万円前後で導入できるものもあれば、高いものでは1,000万円以上するものもありさまざまです。
ですからRPA導入の際は、自社にとって最適な価格のモデルを選定する必要があります。
リソース不足などで、運用体制に不安がある…。
「RPAを導入したとしても、社内リソースが少ない」という課題も考えられます。
RPAを扱うにはそれなりのITに関する知識が必要で、人材が不足している場合はその効果を最大限に発揮できません。RPAは誰にでも扱えますが、何の知識もない状態で操作できるわけではない、という点には十分注意しておきましょう。
社内でRPAの導入に抵抗がある…。
仮にRPAを導入できる状態であっても、現場がそれをよしとしない場合もあります。最近は「シンギュラリティ」などの問題でITを不安視する声もあり、「RPAツールも自分たちの仕事を奪うのではないか」と抵抗を示す社員もいるでしょう。
実際、経営陣が現場に対して意義を示さないままRPAを検討・導入し、現場のモチベーションが上がらない状態で運用してしまい、失敗する事例はよくあります。
RPA導入前の課題を解決する方法とは?
ここからは、RPA導入前の課題を解決する方法を分かりやすくご紹介していきます。
- 現場のヒアリングなどで、自社業務の課題を洗い出す。
- 外部の専門業者に相談してみる。
- デスクトップ型でスモールスタートしてみる。
- 外部研修やセミナーなどを利用し、リソースを育成する。
- 「RPA=自分たちの仕事を奪う」という懸念をなくしていく。
現場のヒアリングなどで、自社業務の課題を洗い出す
RPAでどの業務を自動化すればよいか悩む場合は、まず現場にヒアリングを行い声を聞いてみましょう。
RPAは現場で導入するものであり、現場でしか分からない悩みはたくさんあります。
その悩みを聞き取り、解決できるように導入する方法が有効なアプローチとなります。
外部の専門業者に相談してみる
RPAツールの選定など、導入に関して悩みがある際は、外部の専門業者に手伝ってもらいましょう。
専門業者はRPA選定のプロであり、自社の業務のどこにRPAを使えば効果的か、またどんな風に導入するのが適切かなどを判断してアドバイスしてくれます。
サポート範囲は業者によりますが、利用したほうが自社だけでRPAツールの検討を行うより効率的で、そして確実です。
ちなみに「DATAKIT」でも、RPAなどのITツールの選定サービス「ITパートナー」を提供しております。「どうやってRPAを選定して、現場に定着させればよいか分からない」という方は、ぜひ下記リンクから詳細をご覧ください。
デスクトップ型でスモールスタートしてみる
RPAツールには、
- デスクトップ型
- サーバー型
の2つがあります。
サーバー型は予算が高くなりますが、デスクトップ型であれば予算を抑えてRPA導入をスタートできます。
まずは部門を絞り試験的にRPAを導入すれば、効果測定などもしやすいでしょう。ちなみにRPAによっては無料トライアルが利用できる場合があるので、ぜひ活用しながら確実に導入していきましょう。
(ITパートナーでも無料試用サービスを提供しております)
外部研修やセミナーなどを利用し、リソースを育成する
リソース不足を感じている場合は、外部の専門業者の研修やセミナーなどに参加しリソースを育成していきましょう。
専門企業のノウハウを自社のものにできるので、確実に自社内でリソースを増やせます。
DATAKITでもRPAセミナーを開催していますので、気になる方はぜひ下記リンクからセミナー情報をご覧ください。
「RPA=自分たちの仕事を奪う」という懸念をなくしていく
現場が意義を感じ、使ってくれなければRPAを導入した意味がありません。
「RPA=自分たちの仕事を奪う」という懸念が現場内にある場合は、経営陣レベルでなくしていく必要があります。
RPAはあくまでプログラムの一種であり、すべての作業を置き換えられるものではありません。またRPAを導入することで、社員は自分が本来注力すべき仕事に集中して取り組めます。
そういったメリットを経営陣がまずしっかり伝えましょう。
また現場の悩みや意見をきちんと吸い上げ、「RPAを導入することで、現場で上がった悩みを解決できる」というのをはっきり伝えられるようにしましょう。
まとめ
今回はRPA導入前に中小企業がチェックしておくべき課題をご紹介し、その解決方法も例示してきました。中小企業がRPAを検討及び導入する際は、さまざまな課題が立ちはだかります。しかし適切に対処すれば、失敗することなくRPA導入を成功させられるはずです。ぜひ本記事を参考にしっかり課題に対処できるようになっておいてくださいね。