WinActor徹底解説!使い方や導入事例、利用条件などを一挙公開!
WinActor徹底解説!使い方や導入事例、利用条件などを一挙公開!
WinActorの機能と特徴
WinActorはWindows端末で操作ができる作業を自動化するソフトウェア型のロボットです。
NTT研究所が開発した純国産商品のため、操作の画面やマニュアルもすべて日本語対応(英語も可)です。
特別な環境構築をする必要がなく、PC1台にインストールするだけで即日利用することができます。
そのため、スモールスタートに最適なRPAロボットの一つといえます。
WinActorの導入効果・メリット
WinActorは新たな人材を確保することが難しい、従業員の残業時間を減らしたいなどの人的な問題を解消できるものとして注目されています。
WinActorは単純作業には非常に強みを発揮しますので、単純作業をWinActorに任せ、人間はより生産性の高い仕事を行うことができるようになるため、生産性が上がります。
従来のシステムよりも、さまざまななアプリケーションを横断的に操作できるという特徴を考慮すると、投資額が従来よりも安くてすむので投資対効果(ROI)の面でも注目されています。また、1台からスタートできるので小さい会社でも始めやすいですし、サポートも充実しているので対応に困らないというのもメリットです。
プログラミングスキルは必要か
WinActorはプログラミングのスキルはあった方が良いですが、なくても問題はないでしょう。
なぜなら、直観的に操作できるようになっており、選択するだけでソフトウェア・ロボットを作成することができます。
初心者に優しいのがWinActorの特徴です。
構造化できる力は必要
プログラミングのスキルは必要ありませんが、構造化する思考は必要です。
構造化とは、全体を見極めて、構成している要素を整理することです。日常にある業務の中で、どれが平準化できて、どれが平準化できないのかなど見抜く力が必要です。
また平準化できるとしたら、どのようにルール付けを行えばいいのかといった思考があるほうが、ロボットを作成するときにはスムーズにいきますし、無駄な作業が増えません。
タイプ別RPAロボット開発
RPAロボットの開発にあたって、タイプは大きく分けて3つに分かれます。
画面キャプチャタイプ
デスクトップ上で人間が操作している手順どおりに覚えさせるタイプです。「WinActor」は、このタイプに該当します。
メイン画面上に赤丸で表示されている「編集/記録」のボタンをクリックして、操作を実行すると記録されるという仕組みです。
オブジェクトタイプ
製品側が提供しているテンプレートに沿ってシナリオを作成していきます。
画面キャプチャタイプが、動画のように一連の流れで記憶させていくのに対し、オブジェクトタイプは、一枚一枚登録させていくパラパラ漫画のようなイメージです。こちらのタイプの製品として、「BizRobo!」があります。
プログラミングタイプ
テンプレートはありますが、基本プログラミング言語を使って、シナリオを作ります。使われている言語はVisual Basic、C言語、Javaなどです。主な製品として、「Automation Annywhere」があります。
RPAロボットの商品は複数のロボット開発機能を備えている
前述した3つのロボット開発方法ですが、一つのRPAロボットには複数の開発方法を兼ね備えてる場合が多いです。
今回のWinActorであれば、画面キャプチャタイプとオブジェクトタイプの2つを持ち合わせています。
WinActorのインストール環境
WinActorはWindows上で作動するので、LinuxやMac OSでは使えないので注意が必要です。
ハードウェア環境 | ・CPUが2.5GHz以上x86またはx64のプロセッサー ・メモリは2.0GB以上 ・HDDが空き容量3.0GB以上が推奨 |
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ソフトウェア環境 | ・Windows10 ・Windows8.1 ・Windows7 ・Windows Serverに対応 |
対象となる業務アプリケーションにウェブブラウザを使う場合 | Explorer11であることが必要 |
Excel形式を利用する場合 | Excel2010、2013、2016のいずれかのインストールが必要 |
WinActor利用サンプル紹介
WinActorは、オブジェクトタイプとプログラミングタイプを兼ね備えているため、初心者にもロボット開発業務が簡単にできるということがお分かりいただけたかと思います。ここではWinActorを実際使っている風景をお伝えします。
1:エアコン指示書作成
1つ目は、エアコン指示書作成です。
コールセンターより届いた指示書にしたがって、各作業員に対しての指示書をWinActorが自動で作成します。
- 1.Excelの顧客名簿からWordの指示書にデータを転記
- 2.地図ソフトを立ち上げ、顧客の住所から地図を検索
- 3.地図を切り取り画像に変換して貼り付け
- 4.ファイル名に受付番号をつけて保存する
2:返信用のダイレクトメール
2つ目は、顧客から届いた返信ハガキから顧客情報を抽出して、返信用のダイレクトメールを作ります。
- 1.OCRソフトを起動して、顧客データを読込み
- 2.OCRソフトがテキストデータに変換
- 3.読込みデータをExcelファイルに出力
- 4.Outlookを起動して、出力データを1行ずつ書き込みメールを作成する
WinActor導入実績
WinActorは導入企業が1000を超えています。ここでは、その中の3社の導入実績をとりあげます。
楽天損保株式会社
保険会社特有の紙の問題をRPAロボットによって省力化に成功しました。
その結果、開始から半年で7259時間削減見込みまでいけるようになりました。
立命館大学
年間25万件発生する定型業務の自動化に成功しました。
JFEスチール株式会社
月283時間の削減効果が見られるようになりました。
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