これならマネできる!タメになる生産性向上の成功事例3選
これならマネできる!タメになる生産性向上の成功事例3選
特に、業務の効率化や付加価値の向上のため、「IT」や「IoT」を活用する企業が増えています。
また、ITツールを導入し、人手不足問題の解消に繋げている中小企業も多いでしょう。皆さんも、ITの利活用を通じて、自社の生産性を上げたいと考えているのではないでしょうか?そこで今回は、「中小企業がITを活用することで生産性を向上させた成功事例」をピックアップし、
紹介していきます。ぜひ参考にして、自社の取り組みに活かしてください。
枕が睡眠データを取得!「良い眠り」の付加価値を生む~まくら株式会社~
まくら株式会社は、千葉県柏市に本社を構える企業です。
主に、枕を中心とした寝具・睡眠グッズの企画開発、及びインターネット販売を行っています。
同社は、インターネットで寝具等を販売すると同時に、ユーザーへのアドバイスも行っていました。
「使っている枕が自分に合わない」「寝心地を良くするためにはどうすればよいのか」等、
ユーザーの様々な悩みに対して、親切にアドバイスしていたのです。
しかし、当然ですが、睡眠の取り方は人それぞれです。
ゆえに、ユーザー一人ひとりの睡眠情報が無ければ、本当に価値のあるアドバイスはできなかったのです。
そこで同社は、IoTの活用を始めました。枕に内臓端末を設置し、
ユーザーごとに睡眠情報(就寝時間・起床時間・寝返り回数・ノンレム睡眠時間等)を取得したのです。
そして、数値的・統計的観点から枕と寝心地を診断することで、ユーザーにとって合理的なアドバイスが可能になりました。
また、睡眠データに基づいた商品提案も可能になり、ユーザーに安心と安眠を届ける新サービスの開発に繋がりました。
IoTの活用によりサービスの付加価値を高め、生産性を向上させた良い事例だと言えるでしょう。
同社は、今後も、人間の生活に必要な「枕」と「IT技術・人工知能等」を融合させ、
世界中に向けて新しいソリューションを提供していく予定です。
廃業寸前からの復活!高級旅館×IT~株式会社陣屋~
株式会社陣屋は、神奈川県秦野市にある老舗旅館「陣屋」を経営する企業です。
現在は、旅館・レストラン・婚礼事業に加え、グループ全体で、観光振興事業や旅館DX推進事業も行っています。
同社は、2000年代に深刻な経営不振に陥り、一時は廃業寸前まで追い込まれました。
高級旅館であった「陣屋」も、いわゆる安宿に成り下がっていたそうです。
しかし、2009年に経営を継いだ4代目女将夫妻は、旅館業務の効率化のためITを導入し、
見事経営再建を果たしたのです。
宿泊業における接客業務は多忙なため、顧客情報の入出力や共有が非常に困難でした。
そこで同社は、情報共有、業務効率化、蓄積データの分析・活用等を実現するため、
独自の顧客管理システム「陣屋コネクト」を作り上げました。
従業員にはiPadが支給され、顧客の予約情報や過去の利用履歴、客室担当のコメント等を即座に共有することが可能になったのです。
ムダな作業が省かれたことで業務の効率化が進み、接客の質が上がったことで顧客満足度は格段に向上しました。
ITの導入によって生産性を向上させたい方は、同社の経営再建の歴史について、さらに詳しく調べてみるとよいでしょう。
店員の動きを可視化!接客時間UPで売上UP~がんこフードサービス株式会社~
大阪府大阪市淀川区に本社を置くがんこフードサービス株式会社は、大阪府を中心に和食レストランを展開する企業です。
同社の飲食サービスでは、多数の従業員の配置が必要不可欠です。
しかし、付加価値を生み出している労働時間と、そうでない労働時間を、定量的に把握できていませんでした。
そこで同社は、接客担当の従業員にセンサーを付け、従業員の行動を計測したのです。
データ分析を行い、従業員の行動パターンを可視化した結果、頻繁に調理場や事務所へ行き来しているせいで、
接客業務に注力できている時間が少ないことが判明しました。
そこで、以下のような対策を講じたのです。
- 調理場設備のレイアウト変更
- 配膳係の増員
- 従業員のシフト体制の見直し
- 店舗オペレーションの改善
その結果、接客係と顧客とのコミュニケーション時間が増え、客単価が15%も向上したそうです。
また、業務の効率化も進み、注文から提供までのリードタイムの短縮に繋がりました。
まとめ
IT技術を積極的に活用しながら、従業員のデータを収集し、生産性を大幅に向上させたわけです。
皆さんも、ぜひIT・IoTの利活用を通じて、自社の生産性を高めてみてください。